前から芸術家や作家の病気に関心があった

私は医師ではありませんが

医師は自分が研究する専門分野の病気で亡くなる
ときいたことがある
癌研究の専門家は癌で亡くなり
心臓の専門家は心筋梗塞で亡くなるという

思い出してみると
二十歳くらいから
作家や芸術家の病気にとても関心があった。
当時、医学の歩みという雑誌に偉人の疾患を推測する記事を読んでいた。

ゴッホヘミングウェイカミーユクローデル夏目漱石太宰治など、まだまだ大勢の人達がいたと思うが

創作する人たちは精神の病を持っていて
その破滅性に刺激されて興味をそそられていた

人は自分の体の異変に無意識に実は気づいていて
自然とそちらの方へ意識が向かうのかもしれない

なんて思ったりする

ブログを書くにいたり

読んでくれる人の事を考えると

なるべく具体的なことを書きたいと思う

ただ、苦しい、つらい、おっくうなんて書いても
読んでる人はつまらないだろうなと思うから

でも具体的なエピソードなんて
そうそう沢山なくて
やはり苦しい、つらいブログになってしまう

話をするのはいいこと

気持ちが落ち込むと無口になる

誰とも家族とも話さなくなる

ぼおっとしてるわけでなく
自分の頭の中でだけぐるぐると考える

不安が不安をよんだり
疑い深くなったり
たいてい良いことは考えなくなる
この世に突破口がないような気分におちいる

実は突破口はある

私は子供と話すこと
あまり感情にまかせた話しは子供も迷惑だろうから

それとなく
テレビの話題
日頃思っていることを
まとめて短めに話す

そうすると
子供もふたことみこと
話してくれる

これがなんともほっとして
落ちつく

ああ、なんだ
またこんな簡単なことをしないで
ひとりの世界に入り込んでいた
と、我に帰る

責めるのが好きな攻撃的な家庭や
感情的な家庭の人の
躁鬱の波は激しくなるという

うちはそうでなくてよかった

家族の苦労

つい

自分はこんなに苦しい
こんなにつらい
誰もわかってくれない
と思う

双極性障害はけがや臓器の病気とは違う
痛くないし痒くもない
検査データに異常がでるわけでもない

でも、内面にかかえる苦しさがある
他人にもなかなか双極性障害なの、とはカミングアウトできない

家族だってわかってくれない

そう思っていた

この病気をかかえる自分をかかえる家族の苦労には気づかなかった


最近、息子の髪がよく抜ける
畳の上に毛が落ちている
私も歳をとって抜けるようになったが
それにしては多すぎる気がする
やはり息子が薄毛になってきた

いやだ。お前、はげちゃうじゃないの
髪、薄くなってるよ。
といったら

そうだよ
お母さんが病気になってなにもしないから
心配ではげてしまうよ
と息子

そうだよね
ずっと鬱がちで部屋にこもって
できるのはトイレと食べること
そんな時が多かった

たまに調子よくても長く続かない

そんな親をかかえる息子の思いに気がつかなかった

🏥😷💉病気のつらさを経験したことのない他人が理解しないなんて
考えてみれば当然のことなのに

そんなことにも気づかず
自分の大変さでいっぱいな自分がいた


そばで見ている家族だって大変なのに

これが反対で
家族の誰かが双極性障害
それを見守るのが私だったら
平気のへえではいられないだらう

そんなことに気づかない自分がいた

原因は内因性

夫との突然の死別がストレスになって発症した

ずっとそう考えていた


主治医はふたつの原因が重なることによって発症するのだといった

ストレスだけではないと

もともとなりやすい体質をもっていて
ストレスが重なることによって発症する

体質は内因性
ストレスは心因性

体質とは遺伝子のことなのだろう

必ず遺伝する遺伝病ではないが
遺伝の確率は高い病気

遺伝して子供も発症するのかな
と思うと不安になる

でももしそうなったら
早く気づいてあげられる気がする

薬を一生飲み続けるかどうか

双極性障害は一生薬を飲み続ける

そうしないと
再発しやすく
病相の間隔が短くなり
薬が効きにくくなる
といわれる

薬を飲むことによって
再発が押さえられるのなら
続けた方がいいと思う

ただ
薬を飲み続けていると

常に低空飛行で
うれしいことも
つらいことも
感じにくくなることが
つらい

いつもぼおっとしてるような感じになる